2024.06.16
以前、自分らしい作品について着地点があいまいな投稿をしましたが、ふと、自分らしい作品の要素に『構図』が含まれていることに気づいたので好き勝手に書きます。
SNSで撮影風景を撮った動画をアップされているのをたまに見かけます。
僕はもともとネイチャー系の撮影からカメラを始めたのですが、そこで培った経験から気づいたことがあります。
普段の目線の高さのままで撮られている方、結構おられるなぁと思いました。
作品の良し悪しを言っているわけではなく、もったいないかも・・・と思ってしまいます。
それだとカメラの様々な設定、焦点距離、光をそろえるだけでよく似た作品が撮れてしまうと思うのです。
ネイチャー系の撮影の場合、あらゆる構図を模索して撮影しないと同じ場所、同じ時間だとそれこそ、ほんとに誰が撮っても同じものが量産されます。
そこで前回のような撮影手法やレタッチの考えに行き着くのですが、ポートレートはシャッターを切るまでのプロセスが大事だとか、光のコントロールが大事だとか、コミュニケーションが大事だとかいろいろと自分らしい作品にする要素はあるという声が聞こえてきそうです。
僕もそう思います。
ですが、普段人が目にする目線のまま撮る事のもったいなさはあまり意識されていないカメラマンさんもおられる気がします。
もちろん、被写体さんが座っている、横たわっているなどの場合は、カメラマンも座ったりかがんだり、真上から撮られたりしていると思いますが、そういったシーンでの撮影スタイルの変化は被写体さんの状態に合わせてるだけですよね。
僕は自分主体でカメラの高さをかなり変えるように心がけてるつもりです。歳なのでふり幅せまくなってきていますが・・・かなり体力消耗します・・・
このスタイルは、もう10年以上やってきていますが、自分の撮影風景の動画とか見るとかなりキモイ姿勢で撮ってることもあります(^-^;(こんなキモイカメラマンにいつも付き合っていただいている被写体さんには感謝しかないです)
そして、被写体さん主体ではないこの撮り方は、レンズによっては歪みの影響をもろに受けるので、モデルさんには申し訳ない作品も大量に量産しています。
ですが、設定や光、レタッチで似た作品を生み出すよりも、自分が見つけたその構図で自分らしい作品を創りたいと思うのです。
たった10cm、カメラを移動させただけで印象は大きく変わります。
右や左だけでなく高さも変えると、構図のバリエーションはそれこそ無限大です。
それが現時点でたどり着いた、自分らしい作品の重要な要素であり、まだまだ未熟な部分でもあります。