構図ってとても大事
自分らしい作品の重要な要素
以前、自分らしい作品について着地点があいまいな投稿をしましたが、ふと、自分らしい作品の要素に『構図』が含まれていることに気づいたので好き勝手に書きます。
SNSで撮影風景を撮った動画をアップされているのをたまに見かけます。
僕はもともとネイチャー系の撮影からカメラを始めたのですが、そこで培った経験から気づいたことがあります。
普段の目線の高さのままで撮られている方、結構おられるなぁと思いました。
作品の良し悪しを言っているわけではなく、もったいないかも・・・と思ってしまいます。
それだとカメラの様々な設定、焦点距離、光をそろえるだけでよく似た作品が撮れてしまうと思うのです。
ネイチャー系の撮影の場合、あらゆる構図を模索して撮影しないと同じ場所、同じ時間だとそれこそ、ほんとに誰が撮っても同じものが量産されます。
そこで前回のような撮影手法やレタッチの考えに行き着くのですが、ポートレートはシャッターを切るまでのプロセスが大事だとか、光のコントロールが大事だとか、コミュニケーションが大事だとかいろいろと自分らしい作品にする要素はあるという声が聞こえてきそうです。
僕もそう思います。
ですが、普段人が目にする目線のまま撮る事のもったいなさはあまり意識されていないカメラマンさんもおられる気がします。
もちろん、被写体さんが座っている、横たわっているなどの場合は、カメラマンも座ったりかがんだり、真上から撮られたりしていると思いますが、そういったシーンでの撮影スタイルの変化は被写体さんの状態に合わせてるだけですよね。
僕は自分主体でカメラの高さをかなり変えるように心がけてるつもりです。歳なのでふり幅せまくなってきていますが・・・かなり体力消耗します・・・
このスタイルは、もう10年以上やってきていますが、自分の撮影風景の動画とか見るとかなりキモイ姿勢で撮ってることもあります(^-^;(こんなキモイカメラマンにいつも付き合っていただいている被写体さんには感謝しかないです)
そして、被写体さん主体ではないこの撮り方は、レンズによっては歪みの影響をもろに受けるので、モデルさんには申し訳ない作品も大量に量産しています。
ですが、設定や光、レタッチで似た作品を生み出すよりも、自分が見つけたその構図で自分らしい作品を創りたいと思うのです。
たった10cm、カメラを移動させただけで印象は大きく変わります。
右や左だけでなく高さも変えると、構図のバリエーションはそれこそ無限大です。
それが現時点でたどり着いた、自分らしい作品の重要な要素であり、まだまだ未熟な部分でもあります。
自分らしい作品とは
オリジナリティーという名の呪縛
まず前提としてこれから書くことは自分基準であり、勝手な偏見も多分に含まれていることをお伝えしておきます。
カメラを趣味として所有している人たちは、レンズを何本か持っておられると思います。
普段、何をメインに撮影されるかによって使うレンズは絞られてくると思うのですが、ポートレートだと標準から中望遠あたりですよね。
僕もポートレートの時には50mmか105mmを使う事が多いです。(間に85mmが欲しいところなのですが・・・)
少し広めの35mmや28mmも時々使いますし、明確な作品イメージがあるときは120-300mmなんていう変態レンズも使いますがやっぱり標準域程度が多いです。
撮影を楽しむことの大切さと自分らしさ
ここからが本題なのですが、撮られた写真にレタッチが加えられ、更に印象深く仕上げられた作品たちがSNSにたくさん溢れています。
SNSの普及により色んな撮影技術、手法がものすごい勢いで拡散されオリジナリティーを出すことがどんどん難しくなっています。
そんな中、14mmなどの超広角レンズを使ったポートレートや最短撮影距離の短いレンズを使った寄りのポートレートも時々見掛けます。
普段肉眼では見られない世界観で、目を惹く作品に仕上がっていますよね。
カメラと写真撮影にハマったばかりの方はどんどん真似をし、写真表現の幅を広げて楽しんでほしいと思います。楽しむことが何よりも大事だと思っています。
ただ撮影歴が長くなってくると自分の作品にオリジナリティーを求めるようになってきます。人によるかもしれないのですが、自分はそうでした。
撮影手法でオリジナリティーを出してみる
ネイチャー系がメインの撮影対象だったころ、露光間ズームや流し撮り、スローシンクロなど一通りやりこみましたがどこかで見たことのある作品だなぁと気づくことになります。
それで露光間ピント送り+可変絞りという超面倒な手法で滝を撮影してみたり、とにかくあまり人がやらないことでオリジナリティーを出そうとしていました。
これはこれで自分でも気に入っている作品なのですがなんなんでしょう、今やスマホアプリでもあとからこう言う表現を加味することが出来ますよね(クオリティはこの際置いておきます)
もはや自分らしい表現って何・・・?な状況です。
何を目標にし大切にすべきかが鍵
撮影に対する目的や目標は人それぞれです。
目的や目標なんか必要ない、とにかく楽しく撮影したいという人、色んな技術、手法を身に付けたい人、応募したいコンテストのテーマに沿った撮影をしている人、SNSや個展、グループ展で自分の表現を少しでも多くの人に見てもらうために撮影している人、被写体の方に喜んでもらうために撮影している人、それこそカメラマンの数だけ違った目的、考え方があります。そのすべてにオリジナリティーが必要かと言えばそうでもありません。
僕の場合、「被写体の方に喜んでほしい」「自分の表現を少しでも多くの人に見てもらいたい、いつか世界的なコンテストで認められたい(ポートレートやスナップで)」というのが目的というか目標です。
後者は自分らしさが表現された作品であるべきです。
その自分らしさという部分は、デジタルカメラであればレタッチなどの工夫で生み出せます。なのですが、自分にとってはそこが一番難しいところでもあります。
出来ることが多すぎるのでつい自己満足的なレタッチになりがちなのです。
被写体の方との信頼関係の中で出会う何気ない一瞬、そこに僕がずっと探している自分らしさが隠れていると考えています。
なので、これからお会いするかも知れない方との縁を大切にしながら、長く撮影させていただいている方との撮影中にも一期一会が存在することを忘れてはいけないと思うのです。



改めましてカメラマン、104ki(としき)です
フォトグラファーの十色(トシキ)と申します。
自己紹介をさせていただきます。
僕は子供の頃から絵を描くのが好きだったのですが、写真にもとても魅力を感じていました。
ちなみに、「写るんです」ど真ん中世代です。そうです、結構いい歳を重ねたおじさんです(笑)。
因みにWebエンジニアでもあるので、このホームページは0から全て自分で構築しています(*•᎑•)※デザイナーではないのでシンプルなホームページですが…
ホームページ制作のご相談も受け付けていますので、お気軽にです。
2008年、一眼レフ(Nikon D60)を手に入れて以来、ほんとに暇さえあればカメラのこと、写真のことばかり考えて過ごしてきました。こんなに長続きした趣味、他にはなかったかもです。(ちなみに2014年からは仕事としても活動)
デジタル写真の魅力に取り憑かれてからは、週に一度はネイチャー系のスポットに繰り出し、ただただシャッターを切りまくる週末を過ごしていました。
当時はSNSで写真を公開するという風潮は少なく、カメラ雑誌連携型のWebサイトで、撮った写真を掲載するのが一般的でした。
そこでは、一日に300〜400枚ほどアップされる写真の中から今日のベストワンとしてピックアップされる「DailyPicks」目指すのも目標の一つでした。
あるとき僕の作品もピックアップされたのですが、それが大きな誤解の始まりで…ますます写真にどっぷりハマっていくことになりました。
リーマンショックで母体の雑誌、クリエイティブピープルが休刊になった際、最後のDailyPicksにセレクトされたのも良き思い出です…。
仕事中であっても、次の休みにどこに行こうかばかり考えてたのですが、今思えばそのテンションのお陰で辛い事があってもやり過ごせてた気がします。
これだけ夢中に撮りまくっていると、次第に普通の風景だけじゃ物足りなくなってきます。
ただただ美しいものを写すだけじゃなくて、「他の人がやらないこと、思いつかないことに挑戦したい」という気持ちが高まっていきました。
人があまりやらないことをやりたいタイプ
僕は、他とは違うことにチャレンジするのが好きです。
そこに自分らしさの要素が隠れていると思っています。
定番のアングルじゃなくて敢えて他人が選ばない場所から狙ってみたり、飛びまわる被写体をクローズアップで撮る「飛翔写真」にハマったりしました。
特に飛翔写真では、カメラ雑誌のフォトコンテストで最優秀賞と優秀賞をいただけました。
受賞歴
●2009年 デジタルフォト Creative People Photo 最優秀作品賞
●2010年 デジタルカメラマガジン GANREF 優秀作品賞
星空と景色を一緒に写真に収める「星景写真」も好きなのですが、望遠鏡を使った深宇宙の撮影も少しやっていました。撮影には不向きなドブソニアンと言う望遠鏡を使って撮影していたのですが、このタイプの望遠鏡で作品撮りしている人は、ほとんどいないと思います。
ポートレートの可能性
そして2016年ごろからは、ポートレート写真を中心に活動させて頂いてます。これまでの広大な風景や瞬間を切り取る技術を、人物撮影に活かせないかなと考えた訳です。
その景色の中に人がいるだけで一気にストーリー性が増し、作品として素晴らしいものが創れるはず…と妄想しました。
でも、Instagramみたいな巨大なプラットフォームで、素晴らしい作品が数えきれないほどアップされる中で、自分の写真の発信力の弱さをすぐに思い知らされることになりました。
そこで、2018年に自分の実力を試してみようと、これまた雑誌と提携したポートレート系のコンテストにエントリーしてみました。そしたら、何と優秀賞をいただけました。
●フォトテクニックデジタル 第60回オンライン「ポートレート」コンテスト優秀作品賞
これによって、まだまだ自分にも伸びしろがあるんだと思えるようになり、今も作品作りのモチベーションとして力を与えてくれています。
撮影スタイル
撮影スタイルは、あまり器用じゃない性格のため、一点集中型で撮影するタイプです。なのでネイチャー時代も、同じ場所や被写体でいろいろなアプローチを試すことが多かったです。
ポートレートに移ってからも、同じ被写体さん(モデルさん)を繰り返し撮ることが多いです。他の人から見ると、他意があるんだろって思われてるかも知れ無いですね。(要するに下心)
やはり人としても魅力的な人と作品撮りしたいと素直に思いますし限られたリソースの中で、自分の時間やスキルを大切に活用したいんです。時間はお金では買えないですからね。
撮らせて頂いた方、皆さんホントに素敵な方ばかりですがその中で偏りが出てしまうのも自分らしさと言い訳しておきます。
ポートレートでは、相手との関係性が、表情はもちろん、シャッターを切るタイミングや構図、レタッチに大きな影響を与えると思っています。相手の個性やその場の雰囲気を写真で表現するために、いつも不意に見せる仕草や表情を写し止めれるように心がけているつもりです。
見かけはラフに撮っている様でも、実は過去の経験をフルに活かして撮影してたりします。
これから
撮影の経験から得た知識やテクニック、想いを、このサイトを通じて少しずつシェアしていきたいと思っています。
また、これまでの作品制作で使ってきたLightroomのレタッチ手法や、ベースとなるプリセットを提供できればと考えています。
もし、ちょっとでも興味を持ってくれたなら、嬉しいですね。
機材
所有カメラ:
・NIKON D60
・NIKON D300s
・NIKON D800E
・NIKON Z6
・OM-D E-M1 Mark II
・PENTAX Q-S1
神戸ガーデンテラスでポートレート撮影
今回はあやさんと神戸ガーデンテラスで撮影を行いました。
彼女との撮影は久しぶりでしたが、いつも気さくで気が利くモデルさんなので、今回も楽しく撮影させていただけました!
この日の天気は曇り時々晴れで、どちらかというと8割型曇り空でした…
この日はD800Eをメインに撮影。
あやさんは白いワンピースに身を包んで撮影に挑んで頂きました。
最初に僕の愛車、ジムにーと一緒に駐車場で撮影をお願いさせていただきました・・・。
かなり古い年式だし、距離も20万キロ越えなんですが、全く嫌な顔もせず、積極的に色んなポーズ、構図を提供していただきました!さすが!(*’▽’)
そのおかげで素晴らしいコラボレーションとなりました!ありがとうございました!(もはや自己満足優先の撮影・・・)
その後、ガーデンテラスに移動しました。
ちょっとレトロでヨーロッパの街並みのような街路を通り抜け、お洒落な庭園をゆっくりと散策しながら撮影を行いました。
レトロなポストや木製のベンチと一緒に撮影、どんな場所でも絵になるあやさん。
撮影中にひつじのショーンの看板を見つけました。
偶然にもあやさん、ひつじ年との事で、彼女のリクエストで何枚かここでもコラボ撮影することに(*^-^*)
とってもたくさんの笑顔に、心に残るひと時となりました。
日が暮れてくると、コロナ禍ということもあり、ガーデンテラスから閉演のアナウンスが流れました。
この日の撮影はこれにて終了となりましたが、マイカーとの写真も撮ることができ、素晴らしい記憶に残る一日となりました(^^♪
笠岡ベイファームで向日葵ポートレート
岡山県 笠岡ベイファームでriaさんを撮影させていただきました。
以前、撮影させていただいたchieさんとお知り合いの方で、なんだか雰囲気がよく似ておられるなーと思ったら、chieさんの大ファンとの事でした。
その時の作品も見ていただいてて、「良い雰囲気の写真だったので楽しみです」と仰ってくださっていたいので、良い意味でプレッシャーを感じながらの撮影になりました。

kissy NIKON D800E 2020-07-23 16:40:27 Toshiki_kishiguchi f/2.8 1/800sec ISO-100 120mm Horizontal (normal)
この日の天気は非常に微妙で雨が突然ぱらつきそうな状況でした。最近特に思うのですが、ほんとに自分て雨男な気がします・・・。
Z6はこの日が初ポートレートだったのですが、まずはD800Eで撮影を開始しました。
被写体としてのご経験が長く、撮影場所やポージングなど、ご自分でもご提案していただけました。

kissy NIKON D800E 2020-07-23 16:36:54 Toshiki_kishiguchi f/2.8 1/500sec ISO-100 300mm Horizontal (normal)
こういう奥行きのある場面では必ず使いたくなるあのレンズの出番です。大砲: SIGMA(シグマ) S 120-300mm F2.8 DG OS HSM(ニコン用)

kissy NIKON D800E 2020-07-23 16:42:34 Toshiki_kishiguchi f/2.8 1/500sec ISO-100 250mm Horizontal (normal)
夏らしい青い空を入れ込めなかったのが残念ですが、コントラストが強くなりすぎるデメリットもあり、悩ましいところですね。
こちらはZ6です。いや、ほんとに使いやすいです。AFも素晴らしく、歩留まりもとてもよく安心して構図に集中できました。ホワイトバランスも自分好みに振られていて、D800からの進化に感動しました。
オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIも持っていますが、EVFの見易さに慣れてしまうとD800EのファインダーがF1.4のレンズであっても時間帯や天候によっては暗く感じてしまいます。ただ、動き物やファインダーを覗いた瞬間の空気感はやっぱりOVFが使いやすいと自分的に感じています。
蒸し暑いなか、前向きに撮影に挑んでいただきました。ありがとうございました。
いろんな表情、雰囲気を持っておられる方です。また撮影させていただける機会があれば嬉しいです。
神戸ハーバーランド・メリケンパークでポートレート
- 今回は、ayaさんと神戸ハーバーランドとメリケンパークで作品撮りを行いました。
季節は冬(2月)、かなり寒い時期でしたが、ayaさんはいつも前向きに撮影に臨んでくれます。
とても撮影しやすくコミュニケーションが上手な方です。
後半はドレスで撮影させていただきました。本当に寒い中でしたが、素晴らしい表情で応えて頂きました。
それでは、まずはハーバーランド側で撮影した作品から。
太陽が傾いてきてたので、オールドレンズでモデルさんを包み込む様に、ゴーストを入れ込みました。
オリンパスOM-D E-M1とSuper Takumar 50mm F1.4で撮影しました。
マイクロフォーサーズで撮影するとセンサーが小さいため、ゴーストが見切れてしまうので、構図を決めるのが難しいですね。あと、LVファインダーであっても開放だとピントの山が掴みにくいです。
こちらも同じくSuper Takumar 50mm F1.4。いかにもオールドレンズらしい描写です。逆光だと後からレタッチで色を出すのも、難しい印象です。
続いては、カメラをD800Eに持ち替えて撮影した作品です。
ここはいつも風が吹いているので髪に動きが出る場所です。(モデルさん的にはあまり好ましくないかも・・・)
sigmaのArtライン 35mm F1.4で撮影しました。
こちらはもうかなり古いレンズと言えるsigma 50mm F1.4 DG HSMで撮影。古いレンズですが当時はポートレート用としてなかなかの評価を得ていたと記憶しています。カリカリに解像しないけど味のあるソフトな描写をします。
背景に光源があると綺麗な玉ボケを表現できます。
続いてドレスを着て頂いての作品です。
ポートタワーを背景に。空が曇っているのが残念。
ハーバーランドの観覧車を背景に。もう少し絞って撮影したほうが良かったですね。
ハーバーランドのモザイクを背景に。こちらもクルーズ船、コンチェルトが停泊しているのですが開放のため、ボケが強すぎました。ただ、光の演出としてはさすがsigma Artラインです。立体感を出しつつ印象的な玉ボケを表現出来ました。
ayaさんもとても寒い中でしたが、素敵な笑顔で応えてくれました。
レタッチでゴージャス感を強調してみました。ストロボ撮影が苦手という事と、かなり冷え込んできたので、ドレスはあまり多くは撮影出来ず残念でした。
それでも毎回、撮れ高を気にしていただいて色んな提案もしてくれるayaさんには感謝です。